世界的なマグロの漁獲規制を受け、
マグロの養殖に参入する企業が相次いでいます。
すでに参入している大手企業も事業規模を大幅に拡大しています。
水産大手のマルハニチロホールディングスは、
2009年春をめどに、和歌山県串本町に養殖場を新設し、
高級マグロであるクロマグロの2011年度漁獲量を07年度に比べて倍増させます。
日本水産もすでに、マグロ養殖用のいけすを18基まで増設し、
年間生産量を2007年度の300トンから2008年度には700トン、
2009年度には1200〜1300トンに引き上げる計画を持っています。
新規参入も相次いでいて、
日本ハム子会社のマリンフーズは、
08年7月に地元企業などとの共同出資で愛媛県宇和島市にマグロ養殖会社を設立。
双日、三菱商事、極洋などもマグロ養殖事業に参入します。
マグロ養殖拡大の背景には、
世界的なマグロの漁獲規制で、供給量が落ち込み、
マグロ養殖が新たな「ビジネスチャンス」と見込まれているためです。
欧米やアジア諸国でマグロ需要が高まり、
08年11月下旬には、水産資源を管理する機関
「大西洋まぐろ類保存国際委員会」(ICCAT)が、
09年から漁獲枠を2割削減する決定を下しています。
・マグロ養殖のリスク
ただ、マグロ養殖には大きなリスクも伴います。
ある水産企業社員は、
「市場拡大の余地があると見込んで新規参入も多いが、
マグロ養殖にはノウハウが必要。
初期投資に億単位かかり、マグロを育てるため、
さらに出荷まで2〜3年かかる。
中小の企業にはとてもできない」
と話しています。
実際、同社の京都府・伊根でのまぐろ蓄養事業は台風の影響で08年の実績は前年の10分の1にまで縮小する見込です。
マグロ養殖のビジネスは、拡大が見込めますが、
非常に厳しいようです。
マグロ養殖へ参入する企業が相次ぐ
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